裸で独りぼっち

マジの日記

締切、単純接触効果、殺人鬼

早起きをして、曲や漫画なども早くに終わったのだけれど、仕事は大して進まなかった気がする。

やはり特にやらなくてよいと、人はやらない。

金がもらえるから、という理由だけで受けている仕事ではないのだが、それでも日々の面白いいろいろに比べたら優先順位は後回しになる。

以前ならどう転んでも6月中に終わるように焦って進めていたと思うのだけれど、今の俺はプライベートを仕事(金の発生するジョブを仮にこう呼ぶ)よりも優先することもある。

それも、きわめてプライベートなことを。

こうして締め切りを破るライターは誕生するのだろう。

まあ、そこに対してはきっちりする目られると思うし、逆に言えば今までプライベートの締め切りは破りまくりだったわけで、人生のポートフォリオを一面的に見るだけでなくなったということで成長だと感じているのだけれど。

それでも、すべてを早く終わらせられればそれに越したことはない。

 

プライベートのようでも、もう少し投資ポートフォリオを考えようとか、ジャングル系の動画をニコニコにも転載しようとかそういうことは優先できていない。

毎日やればその分力が入るし、ペースが崩れればあっという間に後回しになる。

人と人だけでなく、人とタスク、人とものとの間の単純接触効果はバカにならない。

 

最近は殺人鬼系のノンフィクションをよく読む。

文春文庫の殺人鬼なんて、章題も扇情的で、作者の小野氏自体には真摯なもの、無辜の探究心を感じるのだけど、俺も含めた読者や出版社側の姿勢にイエロージャーナリズムめいたものがないとは言えないと思う。

それって全く倫理的ではないのだけれど、それでも面白がってみてしまう。

殺人犯の中にはこいつは根っからのサディストだなというものもいれば、単に頭が悪く解離性障害の結果自分の子どもを衰弱死させたものもいる。

おそらく、頭が良くて逮捕されず社会的地位を得た前者のそれもいれば、家族に恵まれて幸せに暮らす後者のそれもいると思う。

俺たちは全員犯罪者予備軍であり、不幸に見舞われるかどうかはやはり運である。

※この場合は、被害者の視点で語っている。

 

例えば宅配のにいちゃんが急にオレを襲って物言わぬ死体にしてしまわぬとも限らないのだから、世界はすごくこわい。

一応塀の中を作って安心しているけれど、それは、塀の外が安全ということを保障しない。

むしろ、塀の外が危険なサバンナだという帰無仮説を否定する根拠は一つもない。

というか、直感では明らかに危険なはずだ。

でも、そこから目をそらさなければ幸福には生きていけないという矛盾がある。

人生は常に極小の確率で切れる縄梯子を渡るレースのようなものだ。