サンドウィッチマン『笑いイチ』に行った
サンドイッチマン率いるグレープカンパニーの盛岡公演を見に行った。
当初は、嫁はんと行く予定だったのだが、夜勤明けの嫁藩にそれは無理な話であった。
以前の俺なら「それでも言った方が絶対思い出になるって!!」と無理やりにでも親切心で連れて行ったかもしれないが、さすがに嫁藩との共同生活も長くなると眠気に勝つほどのお笑い熱がない人が多いこともわかるし、俺自身のお笑い熱もだいぶとろ火になってきた。
もう一つ、現地に行くことを強制する気持ちに「モッタイナイ」があるが、そもそも行こうが行くまいが同じだけの料金をすでに支払ってしまったことには間違いない。clorkには合法転売みたいな仕組みも用意されていたが、それも当日ではすでに利用できなくなってしまっている。
というわけで、時間の30分前に鞄を背負って現地へ駆け出す陽気な俺。
2部の客の入りも上々──に見えたが、二階席は意外とすいていたらしい。
盛岡のお笑い熱もとろ火に近いようだ。
まあ、熱が高い人はこんなお笑い不毛の地に住まわん。
横のおばさんに話しかけられる。
「市内の方? わたしら、沿岸から来たのよ~」
テンションが高い。
「え~と…サンドウィッチマンのファンなんですか?」
「いや、違うのよ…私らはこの人」
そういって指さされたのは「永野」であった。
「へ~…尖ってますね」とコメントしたところ、「ははは」と愛想笑いされた。
そして、そのあとおばちゃんと俺の間に会話が生まれることはなかった。
なにが悪かったのだろうか。
はてさて、とにもかくにも実際のライブの感想は、「とにかく伊達ちゃんがぼけまくる」というものであった。あと、カミナリの多分M-1の勝負ネタが仕上がっていた。