俺のリズム煉獄
おしっこをしたりラジオを取ったり。
昨日の俺はレポートの代筆に忙しかった。
最近はブログで嘘を書くことにご執心で、よくよく考えたら俺の記憶だって不確かなものだし嘘と真実の境目なんてほとんどないのでは?と思い始めている。
こんな人は、陰謀論やカルトに転んだりしそうなので心配だ。
ある種の頑迷な「みんなが信じている」ものへの信仰が最終的には俺たちの身を守ってくれる。
なぜなら、「みんなで生きている」社会から恩恵を受けて生きていく方法しか知らないし、それが最も快適だと思っているからだ。
森でヒルや寒さにおびえて暮らすなんて……ブルブル! まっぴらごめんだよ!
かように世捨て人のビートを否定しつつ、俺は俺のリズムで生きていく。
しかし、仕事の依頼が入れば、そのリズムも加速していくことになる。
俺は弱く、エッセンシャル思考でない。
金が尽きた時、どうなってしまうのかと恐ろしい。
だから、数年先の自分や家族のためにお小遣いをため込んでしまう。
もうお金を使ってやりたいこともほとんどないのだ。
映画も、舞台も、お笑いも見なくたって、また旅行に行けず毎日もやしを食っていたって別に不幸なわけではない。
俺は押し込められた環境をただテーブルに乗せられた給食を鼻をつまんで飲み下していくように、機械的に消化していく毎日が好きだ。
というより、その生活が安心する、といった方が正しい。
俺のリズムを乱さないでほしい。
吉報も、あるいは黒い縁取りの手紙も、どうか届きませんように。
と願いながらも「なんかいいこと起きないかねー」なんて天を見上げて独りごちる。
雪のしたたりが顔にあたって冷たいよ。