IKEA
このボタンを押すとお金が出るよ。
という仕組みを見つけて、ボタンを連打するということでお金を儲けるのはダサい。
と思っていたが、実のある仕事というのは割りがわるいということがオブラートの下のカプセルの「オレンジ」のようにうっすら透けて見えていて、俺はその色味におびえている。
だから目をつぶって錠剤を飲むんだ。
IKEAに行って家具を買った。
カーテンのサイズを一応測ったけれど本当にあっているかは確証が持てない。
IKEAのレストランは初めてで、嫁はんは俺と付き合う前、一人で来店してその高さに驚愕。メインディッシュだけを購入したらしい。
お金がないからと1時間チャリンコをこいで仙台の長町まで走っていた嫁はん。
それはなんというか、いとおしいことだ。
IKEAで見たシーリングライトはどうにも高く感じられて、俺たちはヨドバシカメラに行く。
しかし、そちらのシーリングライトが安いわけではなく、とりあえず最低価格帯のものを一つ注文したのだが、いっそのことAmazonで注文すればいいのではないかということに思い至り、2個急いでキャンセル。
疲れ切った嫁はんは新幹線で盛岡へ帰り。
俺は新居に買ったものを持ち込む。
夜ご飯は盛岡にもあるガストで、俺は同じものばかり食べる。
企業で働いていた時は毎食ランチを別の店で食べないと気が済まなかったのだが。
ちょっぴりの自由と何も考えなくてもいい大半の時間。
それが小市民の贅沢なのだ。