遊日/映画『ザ・バットマン』ネタバレ感想
俺は休日に嫁はんを遊びに誘うが、嫁はんは平日で疲れ切っており、休日はまさに休みために使いたい。平日も休みまくっている俺は休日を遊日とすることができるが、、。
だから、休日と遊日は分けて設定してほしいんだよな。
休むと遊ぶは違うし、どちらも必要なのだ。
なあ、政府よ。
といいつつ、日本という国を微分したら最終的に俺に行きつき、他者の休日を搾取して自分の遊日に転換している俺は攻められてしまう羽目になるのだが。
昼は『トムとジェリー展』を見に行った。
狭い空間にて、所狭しとトムとジェリーの展示がされていて、まあ、分量としてはディズニーランドの待ってるところの展示くらいなんだけど、見ていて楽しい。
子どもが写真を撮っていて、思わず微笑んでしまう。
しかし、そこで自分の子供が欲しいという感情にはフィードバックされないのが不思議だ。
かわいさにフリーライドしたい。
俺は何でもただ乗りで済ましたいと思っている。
子どもを持つことや、人生すらも。
だけど、正規の料金を払って乗らないと、目的地にはたどり着けない。
これは自戒としていっておいた、本当かウソかわからない一文。
夜は『ザ・バットマン』も見に行った。
あんまりだった。
長いし暗いよー。
リドラーはそんなに知能犯でもないよー。
こういうものを俺は求めていないんだなということがよくわかった。評判がいいのは、原作ファンにとってコミックの再現としての再現性が高かったからと、Qアノン的な敵のあり様みたいなのを違和感なく放り込めてたからじゃないか。結局俺はヒーローつえーみたいな話を求めてるんだなと分かった。本作のバットマンはプロレスラーくらいの強さにしか見えず(運転技術や財力もある)、とてもじゃないがMr.フリーズとか倒せるようには見えない。銃に打たれれば倒れるし、軽快に空を飛んだかと思えばパラシュート着地に失敗する。それがコメディではなく、重たいトーンで描かれる。
「人間」バットマンに興味がない。
バットマンの人間はブルース・ウェインなのだろうけど、そう、俺はブルース・ウェインに興味がない。
本作はブルース・ウェインの物語であって、彼が自分のルーツを知って一人のヒーローとして独り立ちするまでのビギンズ物語であった。しかし、俺はその時点でもうあんまり好きじゃないというか、完成されたヒーローが見たい。予告でペンギンや街の暴漢をビビらせる様子は完成されたヒーローに見えたんだがなあ。