騒音おじさんが世界を滅ぼす
Netflixでカップヘッドショウを全部観て、トークサバイバーも全部観た。
忙しくて何にもできやしないとぶーたれながら、意外と見たいものは見ているのがオレである。
ただ、見たいものがないだけなのだ。
タイピング音がうるさいと怒られた記憶を思い出している。
俺は声も大きく、嫁はんに良く怒られる。
俺由来の騒音で世界を満たしてやりたい。
鼓膜から血を流して倒れる人々、(なぜか)倒壊したビル、荒廃した街……その中心で俺は愛を叫ぶが、騒音がうるさすぎて誰の耳にも届かない──。
「そんなチープでナルシシズムに満ちたイメージはエエネン」
ザッ。投げられたさいころは赤いチョボを天に突き出す形で転がった。
俺のイメージ下の知らない関西人について、ここではかからない。
ちょっとだけ浮かぶけど、それ以上には想像力が広がらなくて、俺の脳みその限界の生でセミよりもずっと短い生涯しか生を受けることがなかったキャラクター達。
どんな作品を見たって、最後まで完結させられる人を俺は尊敬する。
地震のせいで道路が分断されていて、自由な行き来ができない。
俺たちは巨人の肩の上の小鳥。インフラという名のゴーレムが倒れたら、羽を休めることすらできない。
内にコンロがないので、弁当ばかり買って食っていて野菜不足だよ。
俺は何もできないな。