裸で独りぼっち

マジの日記

ケツから日記を出す

ひりだされたのは、ウンコだった。

 

うんざりするタイトルだ。

俺はあんまりウンコという文字列を見るのが好きではない。

普通に汚らしいと思ってしまう。

汚いと汚らしいは違うよな。

そして、俺は後者を好む。後者の方が汚いという側の美意識のもと、「汚い+らしい」という言葉が発されていることがよくわかるからだ。

汚いは価値判断。事実ではないのだ……。

 

自分の感覚の赴くままに、フロー状態であれるように生きるのが結局のところ良いのだということはなんとなくわかってきてはいるのだけれど、それに自分をゆだねられるほどに俺は人間の器が大きくないし、挫折も経験していない。

でも、挫折が美徳だなんて、他人を“頭を垂れた穂”にしてコントロールしたい奴の都合のいい言い草じゃないのか、という「解釈」も俺の中にある。

俺は俺の解釈を持って俺にとって不愉快な他者を断罪する。

だけど、正直に言うと、街の人たちはおおむね優しくて、俺はときどき申し訳なくなる。

 

街灯のない道を避けたり、見知らぬ訪問者からのピンポンを無視したり、そうした自衛の努力をする意識なく、大きな体とガンコな自意識を抱えて29歳になろうとしてしまっている。

俺は昔話で最後に痛い目をみるような、裸の王様に類する寓話的悪かもしれない。

でも、その実愚かなだけなんだ。