20200809_モリノアサガオ
あんまり家からでなかった。
そもそも前日に『モリノアサガオ』を夜更かしして深夜2時くらいまで見ていたことに問題がある。
kindle unlimitedで読んだ。
版画のような白めのない独特の絵柄と関西弁でつづられる人間ドラマ、そこにある程度しっかりした取材が加わっていて面白い。
しかし、この後作者のその後について調べたら、女性アシスタントに手コキを強要したり、硬球をぶつけたりしていて引いてしまった。
倫理について高度な思考を試みている人物でも最低級の行為に手を汚してしまう。
そりゃ、大学教授のセクハラとか手塚治虫のパワハラとかで知ってはいたけれど、やっぱり不思議なものである。
ただ、この作者の主張自体は作品からにじみ出ているものを味わってもやはり少し俺の感覚から外れているというか、世間からも乖離してより手を汚したものより担っている気はした。
なんというか、「完全に反省した死刑囚を死刑にしてもええんやろか」と主人公は悩むのだが、俺にいわせりゃ反省しようが冤罪でない限り罪は消えんだろとしか言いようがない。
でも、冤罪リスクは確かにあるわなあ。
それと、ある程度育ちが「マトモ」(カギカッコ付き)だからこそ言える意見かもしれない。
殺しに向かわざるを得ない環境というものはあり、作者はその近くで感じたものを作品に込めていたのかも。
なんて。
まじめに考えた。